吉旦日記

きったんの日記

弱虫ペダルと60万円の自転車

最近「弱虫ペダル」というアニメを見ています。Netflixで一気見です。

アニメ一期は2013年だし、漫画はもっと前からだし、人気のあるメジャー作品なのですごく今更感あるけど、僕は初見なわけでおもしろいです。

一応知らない方のために僕の偏見に満ちた「弱虫ペダル」の紹介を書いておきます。

運動が苦手なアニメオタクの小野田坂道が高校に入学し、自転車競技を愛するメンバーたちと出会い、自身も自転車の楽しさに目覚めて、自転車競技部で活躍するという話です。

主人公が中学や高校に入ってからひょんなキッカケで未経験の部活に入り活躍するというストーリーの漫画やアニメはたくさんありますが、だいたい主人公には隠された才能や能力があるものです。そうでないとそれまで未経験だった主人公がいきなり活躍するの無理ですからね。2年くらい地味な下積みシーンをひたすら書き続けても人気でないでしょうし。なかでも弱虫ペダルの主人公、坂道はチートっぷりはかなりのものです。

自転車競技部に入部初日のレースで、初めてロードレーサー(競技用の自転車)に乗ったにも関わらず、一応は経験があるはずの並の一年を圧倒し、大会で実績のあるエース級の選手とも互角以上の戦いをしますからね。スラムダンクで言えば花道がバスケットボールを初めて触った瞬間に流川並のスーパープレイを見せるようなもんです。(漫画を漫画で例えるダメさ)

そんな特に努力をするでもなく突然才能を開花させたチート主人公なのに何故かちゃんと応援したくなるのだから不思議なもんです。普通に考えたら何年も自転車競技にかけてきたヤツに勝ってほしいわ。めっちゃ強い思いみたいな雰囲気出してるけど、そいつ今日はじめてのレースだし練習すらしたことないんだゾ!でも応援しちゃう!不思議!

まぁ、まだこの辺までしか見てないです。うん!おもしろさ伝わってない気がする!

とにかく「高校の自転車競技部の話」ですわ(超ザックリ)

まぁ、それで、なぜいまさら弱虫ペダルというアニメを見はじめたのかなんですけど、ちょっと前から職場で原作漫画の方が流行ってるんですよ。

職場で弱虫ペダルが流行るきっかけとなったのは僕の2つ年上のアラフォー男性Fさん。Fさんはもともとテニスが好きで、保育園に通う娘さんを2人持つ父親なのに、土日はすべてテニスの試合と練習につぎ込み、平日も週に2日はテニス教室に通うという趣味人です。

そのFさんが今年に入ってから弱虫ペダルにハマりコミックを職場に持ってきたんですね。それでみんなが読み始めたのです。

Fさんは漫画を読むだけでは飽き足らず自転車もやると意気込んで、ついに(推定)60万円のロードレーサーを買ってしまったのです。そして毎日会社までピチピチのパンツと派手なヘルメットでやってくるようになったのです。いくらなんでもハマりすぎじゃない?と思ったものの、まぁ、一週間もするとそれも当たり前の光景になってくるものです。

そうしてロードレーサーも見慣れてきた朝。天気は晴れ。何故か自転車に乗らず、電車で出勤してくるFさんと鉢合わせたのです。そしてよく見ると右足を引きずっています。

「いやぁ、昨日の帰りに派手にこけちゃってね。。。」

それ以来あの(推定)60万円のロードレーサーを見ることはなくなりました。

やはり僕たちアラフォー男性には少年漫画の主人公のように乗り始めたばかりのロードレーサーをいきなり乗りこなせるような能力はないようなので、僕はおとなしく自宅で弱虫ペダルのアニメを見て満足したいと思います。