2つの箱のパラドックスを解説する
前回の記事で2つの箱のパラドックスを紹介しました。「文章で読むと不思議だけど見てみると当たり前のもの」というタイトルでしたが、いただいたコメントを見る限りあまり伝わっていなかったようです。
実際に手にとってみるとすぐにわかるのですが、画像では伝わりづらかったのでしょう。僕は手元にある2つの箱を見ていますから、この程度で伝わると思ったのですが、難しいものですね。
なので今回は2つの箱のパラドックスを解説してみようと思います。前回の記事を見ていない方はなんのことかわからないと思いますので、できれば前回の記事から見てみてください。
赤と黒の2つのボックスはどちらもまったく同じ形です。サイズも同じ。
箱はとてもシンプルな作りです。本体と一回り大きいフタのセットですね。
この箱は正六面体(立方体)ではなく奥行き、幅、高さがそれぞれ違います。
同じ形、同じサイズなので同じ向きではもちろん入りません。
でも、奥行きより幅が、幅よりも高さが小さくなっているので、横向きにすれば入ります。
フタも閉まります。が、よくみると実際には3分の2くらいしか閉まりません。最初の画像と比べるとわかりますね。この閉まりきらない3分の1がパラドックスを解決してくれているわけです。
ところで、この記事を書いていて思い出しました。この箱はゴジンタボックスといいます。ルーバー フィドラーという海外のマジッククリエーターの方が考案したものです。