吉旦日記

きったんの日記

ゲーム脳の恐怖

日本では毎年2万人以上の人が自殺で命を失っています。10年ほど前は3万人を超えていたので、これでも以前よりは減ったのでしょうけど、それでも大変な数です。

住宅管理の仕事をしていると、居住している方が部屋で自殺するという事件も稀に起こります。いや、稀と言っていいほど少ないのか。。。今の営業所で2年半ほど働いている間に片手では足りないほどの自殺現場を処理してきたのですから。高層のマンションでは無関係の人が入ってきて飛び降り自殺なんてこともありますしね。

先日、僕の働いている営業所で管轄している住宅で首吊り自殺がありました。それも部屋の中ではなく、1階のベランダです。だから外から丸見えで発見は早かったのです。

なぜ室内でないのかわかりませんし、ちょっと不自然状況にも思えますが、絞殺と首吊り自殺は痕がまったく異なるらしく、警察は比較的すぐ自殺として処理したようでした。もちろんあまり細かい話はわかりませんけどね。

それで、先日の自殺の第一発見者は近所に住んでいる少年でした。見た目の印象ですがおそらく10歳にはなっていないのではないかと思います。発見してすぐに近くの交番に駆け込んだそうです。

自殺の処理は当然警察の仕事、僕たちはただの住宅の管理者ですから、少年と直接話したりすることはありません。ただ、警察官に現場の状況を説明する少年はとても気丈でハキハキと話をしていました。きっと内心ではいろいろと思うこともあったのでしょうし、精神的なダメージもあったのではないかと思うのですが。。。

ところが、そのとき一緒に現場を見ていた同僚のおじさんが「最近の子供はゲームの影響で人の死がなんだかわからなくなってるからあんなに平気そうにしてるんだよな。頭がおかしくなってるんだよ」などというのです。

いやいや、なに言ってんの?そんなわけ無いでしょ。。。人の気持ちがわからなくなってるのはあなたの方じゃないですか?こういうところでまでゲームの悪影響ですか?まったく、こういうおじさんをゲーム脳と言うんですかね。

と思ったものの、いろいろと僕の立場的なものもあって言い返さずにスルーしたのでこうしてブログに書いているのですけどね。