吉旦日記

きったんの日記

病院でなくなる人より経済悪化での自殺者の方が多くなりそうで怖い

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でテレワークだの、時差通勤だの、学校は休みだのでてんやわんやですな。対処法がよくわからない新しい病気が怖いのは当然ですが、そのために社会というか経済が受けるダメージも相当なものになりそうですね。

僕はもともとマジックを仕事にしていたこともあり、パフォーマー界隈のことは気にしているのですが、イベントの自粛でかなりヤバいことになっています。さらに飲食業界、サービス業界もヤバいし、観光業もヤバいし、売上激減でヤバい業界だらけですよね。

今後、新型コロナウイルスがどれくらいで終息するのかわかりませんが、長期化すれば廃業、倒産もかなり出るのではないでしょうか。

僕は九州の片田舎の出身です。ある工芸品が特産で、昔は全国に販売して田舎ながらにそれでみんな生活が成り立っていたのです。ところが、僕が小学生のときにバブルが崩壊しました。その頃から特に業務用の売上が激減し、さらに中国をはじめとした安価な海外産の輸入も増えて、僕の田舎では倒産・廃業が相次ぎました。父親が喪服を来て出かけることも多くなり、子どもだった僕にははっきりとは聞かされなかったものの、「ああ、また誰か自殺したんだな」と思っていました。

僕たちが独立したあと、父は私財(雀の涙だけどね)を投げ売って町おこしをやっていましたが、あの時代を経験したからなのでしょう。僕がどうしても貧しいところという印象しかない故郷にいい思いがなく、東京から田舎に帰りたくないのもその原体験のせいだと思います。

新型コロナウイルスの肺炎でなくなった方もいるなか、こういうと批判もありそうですが、個人的には病院でなくなる人より経済悪化での自殺者の方が多くなりそうで怖いです。経済は人を殺します。感染予防は徹底しても、少しずつ経済も回していきましょう。