ゆうちゃんはプリンセス
ゆうちゃんはプリンセスが好きなのです。お姫様になりたいわけですね。まぁ、本物のお姫様に憧れているというより好きなごっこ遊びのパターンの1つなのかなーと思います。
「ゆうちゃんはプリンセスになるから、パパは王子様やってー!」
ある日、ゆうちゃんから王子様役をやってと頼まれた僕。ゆうちゃんの王子様ですか!張り切ってやろうじゃないですか!
プリンセスになりきるためにゆうちゃんはドレスに着替えます。以前ディズニーランドに遊びに行った時に買った白雪姫の衣装があるのです。
「ゆうちゃん、そのプリンセスの話は知ってるの?」
「りんごを食べて死んじゃうの」
「えー、眠っちゃうだけで死にはしないんじゃない?王子様に助けられるんでしょ?」
「違うよー!死んじゃうんだよ」
どうやら白雪姫は理由はよくわからないけどりんごを食べたら死んでしまう人の話と思っているようです。なぜそんな話のプリンセスになりきりたいのでしょうか(^_^;)
「そうなんだ!じゃあ王子様は何をするの?」
「王子様はおててにこれを巻くんだよ」
ゆうちゃんはそう言って2メートルほどのロープを持ってきました。僕はロープを両手首にグルグル巻にされてしまったのです。そしてそのロープの端をゆうちゃんが持って引っ張ります。
「おい!これ!王子様というか逮捕された人みたいになってるじゃないか!」
その後、僕は小一時間ほどロープで引っ張られながら家の中をクルクル回る羽目になったのでした。