吉旦日記

きったんの日記

修理対応できない!?住宅設備の保守部品はせめて20年保存にしてくれ!

日本ってメーカーが電気機器の修理対応をしてくれる期間が短すぎると思うんですよ。まぁ、海外の状況をすべて把握しているかと言われると困るのですが。。。

とにかく、テレビとかパソコンみたいな家電製品なら修理できなければ買い替えることもできます。しかし、住宅設備となると話は別です。特に一住戸で完結するものでなくマンション全体がつながっているようなものだと大変です。

僕はマンションの住宅設備、特に電気関係の設備の設計や保守を仕事にしています。今は特に不具合の出た電気設備の修理をやっています。

それでよく困るのがインターホン。

インターホンは玄関前に子機があってリビングなどの親機と通話できるだけのシンプルなものは良いのですが、エントランスがオートロックになっているといった機能がついている場合は建物全体で1つのシステムになっています。建物全体がつながっているタイプの場合、故障して修理ができないとなると大変です。

例えば、100戸あるマンションで101号室の1戸のインターホン親機が故障したとします。それでメーカーに代替機を注文しても、「それはもう製造してません。今の機種は互換性がないので取替はできません」なんて言われるわけです。

それで本体の修理ならできるのかというと、製造終了から時間がっていて保守部品がないということも多いわけです。

そうなるとフルリフォームで建物全体のインターホンシステムを入れ替えるしかないのですが、数百万〜数千万円の費用がかかるし、設計して見積もりしてと時間も2ヶ月くらいはかかります。

そうしてシステムの入れ替えが終わるまで101号室はインタホーンが使えません。オートロックマンションでインターホンが使えなかったら致命的です。知り合いが来たらどうやって部屋までくればよいのでしょうか?

そもそもインターホンはちょっとモデルチェンジすると前の機種と互換性がなくなってしまいます。故障したときに修理じゃなくてフルリフォームを勧めるためにわざとやっているんじゃないかと思うくらいです。

そして、修理対応ができる期間が短い。せいぜい製造終了から10年ちょっとです。別に20年壊れない機械を作ってくれとは言いませんが、住宅設備の場合は保守部品は製造終了から20年くらいは供給してもらえないものでしょうか。。。